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『オーナーズボイス』
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9坪ハウス住人のライフスタイル講座 ―
【第1回目 5月号】

「オーナーズボイス」。それは、9坪ハウス住人自らが、そこでの暮らしぶりを赤裸々に綴るという、プライバシーもへったくれもないコーナーであります。

とりあえず、今回みなさまにごあいさつ申し上げますのは、9坪ハウス/スミレアオイハウス管理人・萩原百合です。よろしくお願い致します。

現時点において、9坪ハウスオーナーといったら、私ら家族4人の右に出るものはおりません。
しかし、今後は<山中湖の9坪ハウス>とか<9坪ハウスタウン千葉>なんかも、もしかしたら現れる可能性があります。
そうなると、いろんな9坪ハウスオーナーの声がこのコーナーで紹介されていくことになり、メルマガ読者も、いろんな9坪ハウスライフを知ることができるでしょう。

その日がくるまで、とりあえず、東京三鷹の9坪ハウスから細々と日々の暮らしを発信していきたいと思います。どうぞ、気長におつき合いください。


02.04.30
スミレアオイハウス管理人
萩原百合






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【第2回目 6月号】

無人の9坪ハウスに、訪問者がゾロゾロやってきた........ って、まるで家宅捜索! スミレアオイハウス一家4人蒸発か?

先月7日、小泉誠さんの新作家具撮影が、スミレアオイハウスにて行われました。しかし、住人は不在。思いっきり貸スタジオと化した、9坪ハウスでした。
一体、どんなカタログができるのか、今から楽しみです。

また、6月15日の見学会を前に、すでに、のんびりゆったり個別で見学された方々が何組かいらっしゃいました。 地方在住の男性が、東京出張に合わせて見学していったり、あるいは、東京都区内にお住まいの方が夫婦でみえたり。お子さんが大学生と中学生という、うちと同じ一家4人が住む家として、9坪ハウス購入を検討中の方もいます。

今月の人気スポットは、『畳の間』かな? 襖3枚引き出しただけで、独立した空間になる畳の間は、天井高が低めで大変落ち着くと、なかなかの評判でした。

02.06.09
スミレアオイハウス管理人
萩原百合










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【第3回目 7月号】

ついに、Boo-Hoo-Woo.com主催の見学会がスタート! しかし、私ら住人とまったく接点のない人たちが、私たちの家=『スミレアオイハウス』に集まってくるという光景は、何とも不思議だなぁ...。
いやいや、不思議なんだけど、これまでにない面白いイベントだと思っているんですよ、私。

この見学会は、9坪ハウスという『建物』のほかに、『住人』がセットになっている。 そこ、ポイントです。
参加者から「実際に住んでいる人の話が聞けて、参考になりました」と微笑みかけられたりなんかして、あ、そうか、そういうのって、モデルハウスだと確かめようがないことなんだなぁ、と気がついたのであります。

家の『造り』を知りたいなら、実物を見るだけでいい。だけど、そこから先の『日々の暮らし』を知りたいとなったら、体験者に聞くのが一番!
ということで、私たち住人でできることでしたら、いくらでも語ります。せっかくの機会ですから、バンバン質問していってくださいね。

02.07.09
スミレアオイハウス管理人
萩原百合

1回 見学会の様子はこちら>>>



淀川邸外観に似てきたか?


窓が半分見えなくなっ てきた...

Photograph by
Yuri HAGIWARA



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【第4回目 8月号】

外観を見るなり、ご主人は言った。
「Oh,wonderful !」「Beautiful !」
いたく、感動している模様。
「ドゥゾ、オアガリクダサ〜イ」
アメリカ人のご主人に、なぜか妙な
日本語で話しかける管理人であった。

いざ、熱気が充満している2階へ。
温度計を見ると....うぅっ。38度か!

しかし、日本人の奥さんは、 「いい風が入るわ。気持ちいいね」
と、さらりと言ってのける。
開口が東西南北すべてにあるから、
風の通りがいいことだけは確かだ。

「それでは、1階へ参りましょう」
と畳の間にご案内したのだが......。 Mr.Kは、思わず畳にゴロン。
寝転がったまま、にこにこ私に言う。
「ハギワラサン。ゴメンナサイネ」

いいの、いいの! そうしたくなる
気持ち、私にはわかるんだもん!!

丸い柱、巨大な障子、そして茶室を
連想させる畳の間。
和の要素が、たっぷり盛り込まれた
スミレアオイハウスは、日本人より
むしろ外国人に好まれる家なのかも
しれないなぁ

02.08.09
スミレアオイハウス管理人
萩原百合



西に、出入り口

南にも、出入り口

流し台のむこうに、小さな窓


2階ワークルームにも、窓 って、穴だらけだわね....。

Photograph by
Yuri HAGIWARA



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【第5回目 9月号】

夏休み、最後の日。
「泳ぎたい! 泳ご〜ぜ!」
サンダルばきでぺタンぺタンやって きたのは、注文木工家具職人・真吉 さんであります。

「行こう、行こう!」
張り切って出かけていった四人組。 しかし、数時間後にはフラフラと、
重い足取りで帰宅するのでした。

とりあえず、ビール! つまみには ほれ、ポテトチップス。ソーセージ もあるでよ。

「柱、いい位置にあるでしょ」
旦那が真吉さんに言う。丸い柱は、 どこをさわってもツルツルだから、 背もたれの代わりにもなっちゃう。
「なるほど.....」

数ある柱の中でも、この一階中央に 位置する丸柱は、我が家においては 隠れた人気スポットなのであります。

さて、外が真っ暗になったところで 花火大会のはじまりはじまり〜。
部屋から縁側に出て、虫の鳴き声を 聞きつつ、線香花火を愉しむ.....。

しかし、風はすっかり秋めいて。
今年の夏も、もう終わりだなぁ。

02.09.09
スミレアオイハウス管理人
萩原百合







丸い柱は背もたれに

縁側で線香花火

線香花火(2)


そして、誰もいなくなった

Photograph by
Yuri HAGIWARA



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【第6回目 10月号】

初めて、この家に来た時の印象を、
ひとことで語るとしたら.....?

「そりゃ、百合ちゃん。  
ホップ、ステップ、ジャンプよ」

母は、南の巨大な開口部から、北の
畳の間の横長窓までを、ゆっくり目
で追うと、正直に感想を述べた。

3間角の家の一辺は、およそ5.4m。
たしかに、幅跳びの選手なら、ひと
飛びで越えられる距離かもしれない。

「子どもたちの部屋もないし。一体
こんな狭いところで、親子4人が
どうやって暮らすんかと思うたよ」


先月、久しぶりに広島から上京して
きた母は、この家に対して、新たな
疑惑をもちはじめていた。

しばらく、畳の上で横になっていた
のだが、何を思ったのか不意に立ち
上がると吹き抜けの空間に移動し、
じろじろ天井を見ている。

「ね。.....これ、ホントに9坪? 」

私が、嘘をついてるとでも思ってる
わけ?手すりをたよりに、そろそ
ろと階段を上がると、何の断わりも
なく(!)ニーチェアに身を沈め、
上から下、右に左にと、部屋全体を
疑いの眼差しで眺めているのだった。

02.10.09
スミレアオイハウス管理人
萩原百合






ホップ、


ステップ、

ジャンプ!


じぃぃぃっと、見る

Photograph by
Yuri HAGIWARA



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【第7回目 11月号】

10月のある夜、不意に、友人から 電話がかかってきた。

「3日前から大学生の甥っこが上京 しててね。『デザイナーなんとか』 っていうイベント、今やってるんだ って?」

「デザイナーズブロック?」

「そう。それを見に来たの。甥は、学校で商業デザインを勉強してるのよ。明日には大阪に帰っちゃうんだけど、せっかくだから、お宅をぜひ見せてやりたくてね。勝手なお願いだけど、うかがってもよろしい?」

くーっ。叔母さんは、甥がかわいい わけやね!よござんしょう。連れて らっしゃい、見てらっしゃい。そのかわり、こちらも逆取材させていただきますよってに。


翌夕、ミニクーパを運転する友人に 連れられて、甘いマスクの男の子がやってきた。二十歳そこそこと若いのに、妙に落ち着いていて、言葉か ずもぐっと少ない。そろ〜りそろり 歩いては立ちどまり、部屋全体をじ っくり眺め....って、一体何考えて るのか? おせ〜て!

「ずっと気になってたんですけど。 この家って、□に○なんですね」

□に○? あぁ、シカクにマル! 本棚の□に○い穴、□い天井に○い ダウンライト、襖の□に○い穴...。

なるほど、確かに『□に○』が多い わなぁ....いや〜、そういう感想は、 兄さんがはじめてやでぇ!

02.11.09
スミレアオイハウス管理人
萩原百合


まず目についた『□と○』


見上げてごらん『□と○』


本棚には○がいっぱい


そういえば、ここにも


もちろん、これも


洗面ボールも○だ


扉にも、○い穴が

なんと、このディテールも


くるくるフックも○です

Photograph by
Yuri HAGIWARA



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【第8回目 12月号】

「この家のスゴイところはね、これだけの人間を、一気に収容できるってこと。そのひと言につきるね!」

演奏が終わり食事タイムに突入すると、60名近い人々が、いそいそと動きはじめる。蒸し上がったばかりのパンを求めてデスクに群がる人、椅子に腰かけたまま、連れが食べ物を選り分けてくるのを待っている人、人と人の間をうまいことすりぬけてフルコースをものにする子どもたち。

ヨウスケは2階の床にどっかと座り、この状況を、冷静に分析していた。

「ここよりでかい家はいっぱいあるけど、でかいからって、これだけの人間が入るってもんでもないでしょ。部屋の中にソファだのテレビだのがあるから」

たしかに。ここでは家具といったら椅子と丸テーブルくらいだもんなぁ。

「おまけに、小さい家なのに3坪分も吹き抜けがある。それでも、これだけの人が入るんだぜ」

たしかに。吹き抜け部分を歩くことはできないわなぁ。

「それも、ただ人が部屋の中をうろついてるだけっていうんじゃない。なんと飲み食いまでしてるんだぜ。こりゃフツウの住宅じゃ、ちょっと考えられねぇケース!」

たしかに。...フツウじゃない!?でもね、いつもこんなことしてるってわけじゃないんだよ、ヨウスケ。

自分のもっているエネルギーを存分に発揮したい...そう考える人たちがここに集結した瞬間、こんなふうに空間を愉しむこともできる住宅ってことなんだと思うよ。

02.12.09
スミレアオイハウス管理人
萩原百合


人がくる、くる


2階本棚は特等席!


階段下が演奏場所


2階から見下ろす


2階で食べる


1階でも食べる


火のまわりで語らう

ケーキに群がる


人の波がひいた瞬間

落ち着いた雰囲気の2部


火の番はもちろん小池縄文人


ここも料理でいっぱい


オルガンの音色も素適だった

お菓子の家ケーキをじっとみる


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【第9回目 1月号】

今月は趣向を変えて、一風変わった訪問者?
をご紹介。 まずは、こちら。




ななななんだ! 自分の視界の中に、
何かが動いてる ぞ〜!と思って、
窓をよーく見たら この通り。
やもりが窓に、びっちり ひっついておりました。
びっくりしたなぁ、もう。

それから数日後。
またもや、スミレアオイハウス初の訪問者が登場。



なぬ? よく見えないですか?
では、もちょっとアップで。



塀やフェンスがなく、敷地と道路の
境界があいまいだからかな、ちらっ
と遊びにきたってとこでしょうか。

境界があいまいといえば......
師走の このワンショットをご覧あれ。



2階から見おろすと、どこからどこ までが
デッキなのかが、今ひとつ、ハッキリしない。



この日は、とっても寒かったので、
日中も障子をしめて過ごしました。
でも、お日さまがバッチリ顔を出している日は、
真冬でも暖房いらず。



複雑な設備は、何もない。
単純に、 窓が直射日光を入れているだけ。
日を遮りたい時は、こんなふうに障子を一枚引き出してっと。



では、ちょっと失礼して。
「いただきま〜す」

 

03.01.09
スミレアオイハウス管理人
萩原百合

 

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【第10回目 2月号】

日曜日の昼下がり。午前中出かけたおかげで、すっかり遅くなった昼ごはん。やっとできたぞ。みんなぁ〜、焼そばとワンタンスープだよー !!

しかーし。お椀に口をつけた途端、♪ぷるぷるぷる〜っと電話のベルが鳴るのであった。

「どーも。ベンです。実は、ボクの姉夫婦が今、イタリアから遊びに来てるんですけど、来日中にぜひともスミレアオイハウスを見たいって 言うもんで......」

「あーそう。ずるずる......あ、いやこっちのこと。どうぞどうぞ。いつでもええですよー」

「あのぅ、実は今、すごく近くまで来てるんですけど、ちょこっとだけ寄ってもいいですか?」

というわけで突然の襲撃。じゃない、ものの5分もしないうちに、颯爽と現れたる3人組。ところが、です。ベン姉様のお相手は、な、なんと 、イタリア人なのであった! しかも「職業は?」と聞くと「建築家だ」なんてこたえるではあ〜りませんか!(注:すべての会話には、ベ ン姉樣の完璧な通訳が入っている)

「実際、スミレアオイハウスを見てどう思う?」と訊ねて、まず返ってきたのが「建物のプロポーションが実に美しい」という言葉。ついで 、「この建物の内と外の関係が、大変興味深い」とのこと。イタリア人は<カフェテラスに出て食べる>ことは好むけれど、家の内は内とし て、とじているのが一般的だと言うのだ。「普通......日本人でも多くの人はそう考えてます」と、建築家のベンベンが言う。

私は、変わった日本人なんだろうか。閉じたい時は障子で閉じ、開放感を味わいたい時は、窓をパーッと開け放す。時と場合によって、使い 分けているだけだと思ってたんだけど。

んー。どうなんだろうなぁ。

03.02.09
スミレアオイハウス管理人
萩原百合



突撃3人組、登場!

ぜったい見えない

もしかしたら見える

たぶん見えてないと思う


Photograph by
Yuri HAGIWARA



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