【第35回目
6月号】
ある日のこと、スミレアオイハウスは 1歳
から 3歳までの小さな子どもたちに、 完
全に包囲されました!
といっても、はじめのうちはみんなおとな
しかったのです。 
しかし、それもつかの間のこと。時の流
れとともに、それぞれがそれぞれの場所
で、溢れんばかりの好奇心を発揮して
いきます。 
ふーたくんは、階段を何度も上がったり
下りたりしながら、2階を偵察。階下で会
議中のお父さんに向かって、何度も声
をかけます。 
「ティッシュとってー」
「はいはいー」
リビングにいるオトナたちは「子どもと暮
らす9坪ハウス」をテーマに、意見交換。
東京ハウスに続く、新しい9坪ハウスプ
ロジェクトは、子どものことを考えた家づ
くりです。興味深いのは、関わるスタッフ
のほとんどが、実生活の上でまさに子育
て中であること。おもしろい提案になるこ
と、まちがいなしですね。 
「きゅうつぼはうす?ぼくにはかんけい
ないじょ…」。
1歳になるいわをくんは、床の間が気に
入ったみたい。子どもって、なぜか狭い
ところばかり好んで入っていきます。どう
して?囲まれている感じが安心?10ヶ
月近く、お母さんのお腹の中で過ごした
ことと何か関係あるのかな。
もちろん、室内だけでなく外遊びも大好
き。たんぽぽの綿毛を吹き飛ばしたり、
草花を摘んで花束をつくったり。でも、
それは自分のためではない。その先に
はいつも、お父さんとお母さんがいます。
花束は、一番大好きな人への贈り物に
なるのです。 
日が沈み、暗くなってくると、だんだん
子どもたちの動きが鈍くなってきました。
絵本をながめたり、ぬいぐるみに手を伸
ばしたり、どうやら眠りモードに入ったも
よう…。 
どんなに離れて遊んでいても、最後は
やっぱりお父さんお母さんの元に帰る。
幼い子どもにとっては、ここがベースで
あり、安全地帯です。
「干渉はイヤだけど、困った時にはいつ
でもこっちを向いてよね!」
戻りたいと思った時、いつでも迎え入れ
てくれる人がいる家。家、そして家族と
いうベースがしっかりしていればこそ、
子どもは安心して外の世界で遊んでい
られるのでしょうね。
05.6.09
スミレアオイハウス管理人
萩原百合
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